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詰将棋パラダイス2014年9月号(その2)

◆アマ連杯握り詰、山路大輔
全国大会で作品解説を聴いて良さそうな作だとは思ったが、あらためて自分の頭で考えてみると素晴らしさが良く分かる。
201409アマ20手

収束が似た作を紹介。
パラ1982年1月号新田道雄(19手詰、金波銀波集168番)
1191nitta0手


◆アマ連杯握り詰、久保紀貴
平成25年度看寿賞の作者。握り詰とは思えない構想作。しかも2枚の大駒がきれいに消える。
201409アマ30手

ほとんど関連性はないが紹介したいので紹介してしまう。
パラ1978年6月号上間優(9手詰)
2947uema0手


◆創棋会作品展、久保紀貴
将来の打歩詰に備えた打診捨駒。作例は少ないと思う。
201409創棋30手

飛車を縦に捨てる作があるで紹介。(打診捨駒でなかったらごめんなさい)
パラ1989年6月号富沢岳史(39手詰)
2986tomizawa0手
作意はここで。宵鶴の間・ミーナ氏の作品集


◆デパート、摩利支天「雪の帰り道」
飛角図式
201409デパ30手
指摘するまでもないがオリジナルは図巧63番(図面と手順は詰将棋博物館で)
同様の趣向は九代宗桂、徳川家治、福泉藤吉、田中至にあるが収束を付けたことは評価できそう。

なお田中至は龍を押し上げるタイプではなく、引き寄せるタイプなので紹介しておく。
パラ1982年4月号田中至(41手詰)
1462tanaka0手


********************************************
(追記)
摩利支天作は初手69銀以下の余詰がありました。
174:

紹介頂きありがとうございます。
参考の上間作は素晴らしいですね。紹介したいというのも頷けます。

創棋会の作品は、「Aにはa、Bにはbで逃れ。そこでXとしてaにはB、bにはAで詰ます」というプロブレム的な構成(名称があるのかどうかは知りませんが)に対して、A/Bもa/bも角の成生にすることでテーマを強調し、また「同種駒の成生を含む」という課題に応えようとしたものです。

つまり「成には成、生には生で逃れ。そこで26飛として玉方角の成生を先に決めさせ、成には生、生には成を後出しする」という構想を表現したつもりでした。やや複雑かとは思っていましたが、なんとなく普通の打診との違いを感じ取ってもらえれば嬉しいなと。

ですから飛による打診は重要なキーではありますが、これ単体で主眼というつもりはありませんでした。そもそもこんなに前例がないとも思っておりませんでしたので……。
また、「同種駒の成生を含む」という課題は、作意手順中でも一応満たしてはいますが、作者としては変化・紛れ・作意に何度も表れる32角成/生と15角成/生によって課題に応えたつもりです。

長くなってしまいましたが、思い立って作者の意図したところを書かせていただきました。
失礼します。

2014.10.03 10:08 ikz26 #L1ch7n1I URL[EDIT] 返信
175:Re: ikz26さん

コメントありがとうございます。

奥が深い…

2014.10.03 12:25 EOG #- URL[EDIT] 返信
176:久保氏作の件

久保氏作、とりあえず思いつく作例は波崎黒生氏作23手詰「詰パラ」2007年10月、山田淳氏作47手詰「詰パラ」2009年5月というところでしょうか。

2014.10.03 13:06 かねこ #- URL[EDIT] 返信
177:

波崎作は解いたので覚えています。
ミニ馬鋸で打診するやつですよね。

ただ自作は成と生との対比の強調が一番の狙いとしてあって(なんせこの課題ですから)、波崎作とは違って攻方の手の選択も角の「成」と「生」になっているのがポイントです。
32角生/成と15角成/生との組み合わせが本作のキーであり、あくまでそれらの間の対比がテーマです。成/成や生/生なら詰み、成/生や生/成なら逃れ。打診はそのゲームを勝ちに導くための手段に過ぎないわけです。

ですからそれらの作品が前例とは考えていません。作者としては別の狙いを表現した作品のつもりです。

2014.10.03 14:01 ikz26 #L1ch7n1I URL[EDIT] 返信
178:>久保氏作

久保氏作は私が数年前に短大に送って没になった作品とかなり似ていると思いました。
拙作は、飛車生に対して打診中合いが入っているのが主張です。
今なら初手の非限定は許せないため、持駒歩2枚にしているところでしょう。

9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ と ・ ・v玉v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|二
| ・ ・ ・ ・ ・ 香 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・ ・ 銀|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 香|五
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 飛 ・ ・ ・ 角v角 ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:香 

2014.10.03 23:03 馬屋原 #- URL[EDIT] 返信
179:Re: >馬屋原さん

ふむふむ、なるほど。

2014.10.03 23:21 EOG #- URL[EDIT] 返信
180:

これは思わぬバッティング。
没になっていなかったら発表できないところでしたw
なんで没になったのかはわかりません。
自作のセールスポイントは初形が小さく纏まったことと、収束含め簡潔に描いている点、でしょうか。

ところでなんですが、この42歩合は打診中合ですか?
別に打診中合でなかったとしても問題があるわけではないとは思いますが、私の解釈ではこれは打診中合とは呼ばないので、少し気になりました。
皆さんはどうなんでしょうか。

2014.10.03 23:32 ikz26 #mQop/nM. URL[EDIT] 返信
181:馬屋原作

飛に対する歩合がはいってるのはプラスポイントですが、構図的に飛のダブりがあるのはやはり気になりますね。もうちょっと見せ方に工夫が必要。

2014.10.04 00:01 相馬 #vzaA6sYA URL[EDIT] 返信
182:

>久保さん
う~ん、そこにツッコミがきましたか笑
小一時間考えてみましたが、私は打診中合だと呼びますね。
通常?の打診中合と明らかに違う点があるようならご教授ください。

>相馬さん
痛いところつかれました笑
ダブりもそうですが、そもそもいかにも捨ててくれといわんばかりの飛車配置ですので、そこらへんをどうにかできればよかったと思っています。

2014.10.04 01:05 馬屋原 #- URL[EDIT] 返信
183:没の理由は?

見せ方に難があるとはいえ、面白いことをやっている訳ですから担当者から何もなかったというのは不思議です。

2014.10.04 01:17 相馬 #vzaA6sYA URL[EDIT] 返信
184:>没の理由は?

特に音沙汰がなかったので、偶然詰工房でお会いしたときに打診中合してみたところ、詰め上がりの配置が重いと言われた記憶があります。
もしかしたらもっと深い理由があったかもしれません。

2014.10.04 01:40 馬屋原 #- URL[EDIT] 返信
185:

私も没の理由が一番の謎ですw

打診中合、私の解釈では
「駒が成生保留状態にあるため、応手Aに対しては成で詰み、応手Bに対しては生で詰んでしまう。そこで打診中合をすることで成に対しては応手B、生に対しては応手Aで受けることで逃れようとする」
というものなのですが、本作では
「駒が成生保留状態にあるため?、21玉に対しても成で詰み、33玉に対しても成で詰んでしまう。そこで42歩合をすることで成にたいしては21玉、生に対しては33玉で受けることで逃れようとする」
となっています。

わかりやすくなるかわかりませんが、一要素加えれば
「駒が成生保留状態にあるため、21玉に対しても33玉にたいしても成で詰み、42歩に対しては生で詰んでしまう。そこで42歩合とすることで……そりゃあ生で詰んでしまう。」
これはおかしくないですか?
保留状態であることのメリットは玉方が42歩合とする変化にあるのに、打診して(つまり成らせて)これを逃れ順にするのではなく、42歩合はむしろその変化に飛び込んでいく手なわけです。

私には42歩合はただ飛/龍を近づけるための意味に見えます。

2014.10.04 01:58 ikz26 #mQop/nM. URL[EDIT] 返信
186:

なんかわかりにくそうな文になってしまったので要点だけ連投させて下さい。

要するに、打診中合は「保留状態の優位性を解消しようとする」手なのにたいして、42歩合は「保留状態の優位性に自ら飛び込んでいく」手になっているというのが私の主張の要点です。

2014.10.04 02:05 ikz26 #mQop/nM. URL[EDIT] 返信
187:

※184結局担当者に見る眼がなかったということですね。納得です。

2014.10.04 02:07 相馬 #vzaA6sYA URL[EDIT] 返信
188:42歩合は

馬屋原作の42歩合ですが、詰方の応手を打診した手ではないですね。
目的は大駒を近付けるためだけです。
大駒を近付ける効果が成った時と成らない時は違う。と言う事になっている。
成不成を見て応手を変えるのではなく、どちらにしても近付ける事の効力を発揮する。
打診とは違うと思いますね。
だけどそれはそれで面白い手かなと思います。

ボツの理由は僕に言わせれば、需要と供給のバランスが崩れているためですね。
一言で言うと発表の場が少な過ぎる。

2014.10.04 17:30 三輪 勝昭 #- URL[EDIT] 返信
189:

>久保さん
詳細な解説ありがとうございます。
個人的には最初の文(「駒が成生保留状態にあるため~」)が一番理解しやすかったです。
確かに拙作はその定義を満たしていませんね。

>三輪さん
わかりやすい解説ありがとうございます。
「どちらにしても近付ける事の効力を発揮する」がしっくりきました。

余談となりますが下記の拙作(パラ2012年3月大学院)は打診捨合と言えるのではないかと思っていましたが、上記の理由で、単に近づけるための合駒ということを理解しました。

後手の持駒:歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| 金v角 ・ 馬 金vと ・v飛 ・|一
| 香 歩 歩 香 香 ・v香 ・ 銀|二
|v玉v歩 ・ ・ ・v歩 銀v銀 歩|三
| ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・ 金 ・|四
| ・ ・ と ・ ・ ・v銀vと ・|五
| ・v桂 桂 ・ ・v桂 と ・ ・|六
| ・ と ・ 金 ・vとv歩 ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩三 


まあ、入選はしなかったですが、ここで皆さんに供養していただいたのでよかったです^^

2014.10.04 20:08 馬屋原 #- URL[EDIT] 返信
190:

そうですね、私の中ではこれも打診捨合ではありません。
でもこれいい作品ですねえ。長編は基本的にわからないのですが、この構造は面白いと思いました。

打診中合の定義ですが、私の中ではこうなのですが、ちょっと自信はなかったり。でも三輪さんも似た意見のようなので、少しほっとしました。
また、ちょっと調べてみたら山田康平さんも似たような定義をしていたのもあり、あんまり他の方の意見と乖離しているわけではないのかなと安心しています。

2014.10.05 09:37 ikz26 #mQop/nM. URL[EDIT] 返信
191:Re: コメントをいただいた皆様

一件落着でしょうか。
お疲れ様でした。

2014.10.05 10:28 EOG #- URL[EDIT] 返信

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