不詰局が解決したところで次の更新。
T-Base収録の「将棋クラブ」掲載作について、かねこさんから滝島作と横井川作が?とのツイート。
◆将棋クラブ1978年11月号、滝島代士夫

このままでは3手で詰んでしまう。
逃げ道を作るには、
63歩は玉方でないといけない。
93銀生、71玉、82銀生、62玉、43桂生までが作意だろう。
但し初手93銀成、3手目43桂成や23桂などの余詰がある。
見落としにくい余詰なので、まだ配置に誤りがあるのかもしれない。
◆将棋クラブ1979年1月号、横井川正美

これも3手詰。
持駒の金が強力すぎるのでこれを外して柿木将棋にかけてみる。
13香、同玉、25桂、12玉、22銀成、同玉、33角行成、12玉、※23馬、同玉、33角成以下17手駒余り。
さらに余詰を調べてもらうと
※24桂、同歩、13桂成、同玉、24馬以下の25手が駒余らずの手順。
これが作意か。
将棋クラブではないが便乗して最近気づいた図面の誤り。
◆パラ1999年11月号、北川明

初形から王手がかかっている。もちろん先手番。
作意手順が掲載されていたので5段目の配置は
玉方45桂・攻方55龍と推測。
奥鳥羽生さんに発表図を確認していただいたところ、推測どおりだった。
今後はT-Baseの図面の誤りに気付いたときはアップしていくことにする。
横井川正美作は15角が16角でしょう。
余詰誤植推理は不詰誤植推理より難しい。
軽々と解決してくれますね。
頼りにしています。
滝島代士夫作は63歩が詰方62歩、玉方63歩でしょう。
ダブル誤植は勘弁して欲しい。
この図のように作意が想定出来ないと無理。
気持ちのいいくらい解決してくれますね!
滝島作は原本どおりの配置, 横井川作は三輪さんの推定があたっています.
将棋クラブを発行した桃園書房はお色気小説専門の出版社なので, 担当者も将棋を知らないらしく誤植が多く, 訂正記事もない. 一年で放り出したのも無理ないですね.
次の誤植推理問題を楽しみにしています(笑)。
それから前回記事の斎藤忠作はどっかに再投稿しても良かったのに…
埋もらせておくのはもったいない作品と思いますけど。
「詰将棋かも」さんの今の記事に合うから追加して載せて欲しいなぁ~
誤植と誤入力が混在するのは罪つくりですね。
とりあえず、この場で日の目は見ましたが、不利合駒と強調しないといけませんかね。
僕が斎藤忠作(前の記事だけど)を評価するのは、飛を歩に変換する装置と手順のシンプルなところです。
これが38年前の作品とは。
ストーリーも文句ないし、当時で新鮮さはどれくらいなのかも知りたいところです。