◆詰将棋サロン、濱田誠巳
個人的には非常に気に入った作。

次の作があるものの抜群の完成度だろう。
パラ1999年7月号岡田敏(11手詰)

持駒香歩なので打順前後がある。なぜ歩歩でないのか。
◆詰将棋サロン、武島宏明
打診合の拒否。

原理図としては次の作。
パラ1981年5月号湯村光造(7手詰)

この手筋の1号局とされるのは北原義治作だが、三百人一局集で北川邦男さんは北原さんからの私信を紹介している。
それによると湯村さんが原形を示して北原さんに創作を勧めたとある。
当時のパラはもう持っていないが、同じページに北原、北川両作が載っているようなので、おそらく湯村さんがネタばらしをした記事の掲載作と推測。
なお、三百人一局集の発行は1981年2月、北川さんの逝去は同年4月26日である。
北原作はこちら。
近代将棋1959年6月号北原義治(21手詰、独楽のうた33番)

そして、この手筋を飛車で行った三百人一局集の北川作。
近代将棋1968年8月号北川邦男(15手詰、修正図、「渓流」珠玉編73番)

(追記)
ikz26さん指摘の内藤國雄「のびのびしみじみ7手詰」(2008年3月発行)80番は次図です。
現在は「内藤のカンタン詰将棋」に収録されています。
濱田氏作ですが、後半7手で確か同一図のものが内藤先生の作品にあったような記憶があります。
これ、と指摘することができないのですが参考までに。
発見しました。
内藤國雄著『のびのびしみじみ7手詰』の80番と後半7手同一です。
配置は一段下げたものになっていますが、4手逆算したためでしょう。
わざわざ調べていただきありがとうございました。
のびのびしみじみ7手詰は持っていないので書店で見かけたら確認してみます。