◆懸賞詰将棋、谷川浩司
いかにも先行作がありそうだが、ない。

収束は近代将棋1988年7月号相馬康幸(35手詰)と重なるのだが。

◆詰将棋サロン、佐藤勝三
トップバッターだが意外と悩む。

これはパラ1979年07月号長谷川哲久(7手詰)に頭2手を足した手順。
駒数を増やしてまで初手を入れるかは微妙。

なお、不完全作だがこの狙いはそれ以前にある。
パラ1957年10月号小林昭政(7手詰)

初手22金、32金、22銀のいずれでも余詰む。
ついでに両氏の作品を紹介。
詰将棋パラダイス1958年2月号小林昭政(13手詰)

配置は重いが手順は鋭い。
詰将棋パラダイス1975年4月号長谷川哲久(9手詰)

古今短編名作選収録作だが、詰棋校ではなくスピード詰将棋(タイムトライアルみたいなもの?)での発表。
◆詰将棋サロン、濱田誠巳
打った角が邪魔になる。

これもパラ1958年2月号岡田敏(9手詰)に頭2手を足しただけだが、存在価値はありそう。

岡田さんが改良してどこかで発表していなければの話だが。
◆詰将棋サロン、本田勇
今ではありふれた打診中合。

不成3回が工夫なのだろうが、すでにある。
パラ1983年7月号高橋恭嗣(17手詰)

よりシンプルにならばパラ2007年12月号稲葉元孝(11手詰)

◆詰将棋サロン、桑原辰雄
入選レベルに達していないと思うが。

ということを言いたくて無理やり似たような作を引っ張り出してくる。
同じ出だしでも作者が違うとまとめ方が異なる例として見てください。
枻将棋讃歌1980年9月号岡田敏(11手詰)

(追記)
コメント欄にある作を載せておきます。
パラ1983年12月号柳原裕司(9手詰)

パラ2006年12月号木下豊(9手詰)
長谷川作7手は、13地点が空いているのがミソ。美しい初形に一目ぼれ。
長谷川作9手は、似たような作品を見たことがあるが、思い出せない。
「スピード詰将棋」は締め切りを月半ばにして、翌月発表としていたコーナーと記憶しています。
毎月4作発表で、順位予想をしていたかと。
なるほど、長谷川作9手の横型手順がパラ1983年12月号柳原裕司ですね。
同手順はパラ2006年12月号木下豊です。
情報ありがとうございます。
マラソンとかカンパとか色々とコーナーがありましたね。
当時、長谷川作は知りませんでした。横型とは言え、こりゃ完全にアウトですね(笑)。長谷川作は41地点が空いていない構図が少し不満。木下作も知りませんがどんなふうに表現しているのかな。