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詰将棋パラダイス2013年9月号

9月号は類作ネタがない。
で、捨合入り馬鋸について書こうと調べていたら、何年も前に「風みどりの玉手箱」に書かれていた。
なので、それを勝手に引用してしまおう。(風先生及びTETSU様、お許しを)

その前に
◆アマ連杯握り詰優秀作、井上徹也作
捨合入りの馬鋸。機構は過去作の応用だが、握り詰と結びつける点が凡人とは異なる。
201309アマ連10手

「風みどりの玉手箱(2005年1月9日)『蝿』」を「詰将棋メモ~添川公司さん『妖精2』」から引用します。

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近代将棋2月号の「妖精2」の解説で柳田明さんが次のように書いている。

この馬鋸は伊藤正作「メタ奔馬」型と呼ばれている(それ以前に両王手を利用した「蝿」という同手順で別機構の作品もあるが,通例に従いメタ奔馬型馬鋸と呼ぶ)が,一部の作家間ではこれを煙詰に組み込めれば飛躍的に記録を更新する事が出来ると言われてきた。

さすが柳田大兄,「蝿」と言われてハッと思い出した。確かにそんな作品,パラで見た記憶がある。捨てられ人さんか,小島さんか,,,タイトルからして小島さんかな。ただ「蝿」のことは「メタ奔馬」を見たときには思い出さなかった。同馬と取れないという点が決定的に違うからだろうか? ・・・ 図面を探してみたら,筆名での発表だったが小島さんで正解。デパートだと思っていたら,大学院だった。柳田さんは,「蝿」の発表時に,「いばらの森」や「妖精2」の可能性まで見ていたんだろう。だからこそ覚えていたに違いない。

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補足すると「妖精2」は添川公司(近代将棋2004.12、改良図はパラ2012.08)、
「いばらの森」は馬詰恒司(パラ2004.08)のそれぞれ馬鋸入り煙詰。
「メタ奔馬」(詰棋めいと創刊号1984.06)は連取り型馬鋸。序盤にも何カ所か余詰があるが、馬鋸の途中で88馬と出る余詰があるようだ。
なお、本家の「奔馬」は田中鵬看(近代将棋1971.02。黒川一郎に同タイトル作はあるが)。
看寿賞奨励賞を受賞した歩なし全駒シリーズの一局。収束にキズ的な余詰がある。
(余談。当時中学2年だったが「馬のこ」という字を見て仔馬のことだと思った)
いずれの作もネットで見ることが出来る。

ここでは多分ネットでは見れない「蝿」を紹介。
パラ1981年2月号殺人機械(=小島茂)作、115手詰
0185satsujin0手

馬が戻っていく際、46に合駒をさせる迂回手順あるが、最初から46歩を配置しておけば大丈夫か?
護堂浩之「新・馬子唄集」の分類では「無限反復式捨合型」、
大塚播州「漫陀楽」の分類では「基本形・馬ノコ」「毎回歩合型、駒取馬鋸」ということらしい。

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