◆詰将棋サロン、福田実

いくらなんでも同一手順はあるでしょうと思ったが、私のデータベースでは次の作しかヒットしなかった。
でもきっと誰かが作っていると思う。
パラ1974年11月号小西逸生(7手詰)

「詰みますか」の作。
◆詰将棋サロン、松田保治
うまく桂合を引き出した。

そして34桂を消しておきながら、後に34桂と打つセンスはいい。
収束、11飛、同玉、22金まで(変同変別手順)と即断してしまったが、ここはモヤモヤするところ。
41香と43歩は17手にするための配置なので、外せば変同は消えるが収束がさらに間延びする。悩ましい。
おっと、真面目に解説してしまった。
5手目からは次の作がある。
4手逆算可能だったとは月下推敲の作家としては悔しいかもしれない。
パラ1994年6月号谷川浩司(15手詰)

なお、「月下推敲」では第3番に同一初形で持駒飛飛銀の作が収録されている。
収束32金に12玉は、14飛でも詰みますから、32金に同玉が作意では。希望限定ですけどね。
はい。だから、もやもやするわけで。
金打を桂成にすれば4手逆算可能――という理屈になるのか。手としては、金打よりも桂成の方が感触がいい(印象がいい)のは間違いないけれど、そのためには余詰防止の駒が必要になる、ということが悩ましい。
こう出来ることは分かっていたけど、35銀を置きたくなくて、という可能性もあるのだろうか。
コメントありがとうございます。
ちょっと書き方が嫌味だったかもしれません。
分かっていたけれど、そこまでしてもという可能性はあるかと思います。
そのあたりは好みの問題ですかね。
福田氏作について, 全く同一手順は見つかりませんが, 夕刊フジ2004.2.6(関根九段出題)はかなり似ています.
また将棋世界1950.6土居八段作(駒の使ひ方 6)も手順だけ比べるとアウトでしょう. (まあプロ作品なのでご参考まで)
いつもありがとうございます。
関根作がどんな作はわかりませんが、打換え部分が重なっていなければセーフかなとは思います。
もっとも初入選特集ですし、目くじらを立てるような内容ではありませんが。
夕刊フジの盤面配置は次のとおりです.
玉方: 11香 14歩 21桂 22玉 24歩 33歩 44角
攻方: 41馬
手順: 42飛 13玉 25桂 同歩 22飛成 同玉 24香 12玉 23香成迄9手
似ているかどうかは多分に主観的なものですから, あまり気にすることはないかもしれません.
わざわざ教えていただきありがとうございます。