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梶井豊>北原義治

梶井豊、1952年から53年にかけて将棋世界に5作発表したのみで消えた作家。
5作中2作は不完全。その不完全の一作。

将棋世界1953年3月号、梶井豊(23手詰)
0752kajii0手
三香連打。只者ではないことが分かる。(11手目34桂のところ23金で余詰)

15年後に発表された次の作。
近代将棋1968年3月号、北原義治(23手詰)
4108kitahara0手
46歩配置で余詰は消えている。
この手順と配置は偶然の一致なのだろうか。

せっかくなので、もう一つの不完全作も紹介しておく。
将棋世界1953年7月号、梶井豊(17手詰)
0805kajii0手
初手52飛と打つ余詰がある。

いまさらですが

最近気づいた類似例2作。

◆パラ2009年9月号、則内誠一郎(27手詰、「撫子」61番)
4390sunouchi0手

パラ1971年7月号菅谷正義(19手詰)
0695sugaya0手


◆パラ2012年9月号、芹田修(11手詰、半期賞)
201209中150手

パラ2009年4月号、亀山明世(11手詰)
3913kameyama0手

誤記、誤植、誤入力?

掲載当時の誤りなのかデータ入力時の誤りなのか不明だが、
T-Base収録図面の誤りと思われる作。

◆近代将棋1957年4月号、加藤鴻太郎
1379katou.gif

全然詰まないが、持駒が飛桂桂ならピタリと詰む。
入選作ではなく記事中での紹介のようだ。


◆パラ2005年12月号、亀山明世
5867kameyama0手

63角と打って簡単に詰んでしまう。
たぶん86歩→85歩の誤りだろう。
作者は2010年4月号時点で入選6回だが、初入選は1973年。何者なのだろう?

将棋世界2014年10月号

◆詰将棋サロン、川嶌俊雄
201410将世10手

次のページにある作と同じ収束。これは意図的な選題か。
将棋世界2014年10月号井上賢一
201410将世70手


◆詰将棋サロン、加藤義信
優秀作だが、変化だとばかり思っていた手順がどうやら作意らしい。
201410将世60手

塚田流の時代なら許せるか。飛車も動くし。
近代将棋1965年11月号塚田正夫(11手詰)
3435tsukata0手


◆詰将棋サロン、金子哲哉
初形と手順のギャップが意外。
201410将世80手

類作ではないが、この作の収束を見て思い出したのが次の作。
桔梗の部屋(2011年5月14日)第111問(11手詰)
20110514桔梗0手
パラの表紙にしたいような作。
もう2年近く更新されていない。

詰将棋パラダイス2014年9月号(その2)

◆アマ連杯握り詰、山路大輔
全国大会で作品解説を聴いて良さそうな作だとは思ったが、あらためて自分の頭で考えてみると素晴らしさが良く分かる。
201409アマ20手

収束が似た作を紹介。
パラ1982年1月号新田道雄(19手詰、金波銀波集168番)
1191nitta0手


◆アマ連杯握り詰、久保紀貴
平成25年度看寿賞の作者。握り詰とは思えない構想作。しかも2枚の大駒がきれいに消える。
201409アマ30手

ほとんど関連性はないが紹介したいので紹介してしまう。
パラ1978年6月号上間優(9手詰)
2947uema0手


◆創棋会作品展、久保紀貴
将来の打歩詰に備えた打診捨駒。作例は少ないと思う。
201409創棋30手

飛車を縦に捨てる作があるで紹介。(打診捨駒でなかったらごめんなさい)
パラ1989年6月号富沢岳史(39手詰)
2986tomizawa0手
作意はここで。宵鶴の間・ミーナ氏の作品集


◆デパート、摩利支天「雪の帰り道」
飛角図式
201409デパ30手
指摘するまでもないがオリジナルは図巧63番(図面と手順は詰将棋博物館で)
同様の趣向は九代宗桂、徳川家治、福泉藤吉、田中至にあるが収束を付けたことは評価できそう。

なお田中至は龍を押し上げるタイプではなく、引き寄せるタイプなので紹介しておく。
パラ1982年4月号田中至(41手詰)
1462tanaka0手


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詰将棋パラダイス2014年9月号(その1)

◆幼稚園、沖昌幸
うまく出来ているので老婆心で調べてみた。
201409幼40手

残念ながらパラ2002年9月号末永修二(9手詰)と同一手順。
2024suenaga0手
この図では紛れがないので図としては沖さんの方が優れているが。

さらに良さげな作を見つけた。
将棋世界1939年1月号塚田正夫(「塚田詰将棋」第1集10番、9手詰)
0218tsukata0手
82玉の形で83銀打から始められるが、持駒が増えるのでカットしたのだろう。
「塚田詰将棋」は近代将棋社発行、第1集第2集の合本となっているので付録を単行本化したものか。
私が持っている本は「詰棋めいと」の塚田正夫特集で解答した際の賞品なので森田正司とゴム印が押されている。


◆高等学校、上田吉一
201409高140手

同じ収束の作を2作紹介
将棋ジャ-ナル1985年8月号添川公司(27手詰?)
0724soekawa0手
T-Baseの手順は3手目21金以下27手だが、3手目22金以下25手で21金は迂回が正しいと思う。
なお本作は握り詰。

パラ1997年8月号村瀬信也(11手詰)
1731murase0手
作者はたぶん朝日新聞の記者の方。


◆アマ連杯握り詰、馬屋原剛
50代が主力の全国大会スタッフにあって唯一の20代。
201409アマ10手

趣向自体はあの「虎バサミ」と同じ。
パラ1981年6月号小菊花「虎バサミ」(87手詰、般若一族全作品6番)
0468hannya0手
作意はおもちゃ箱の正解者ゼロの詰将棋で。

近藤真一さんにもあった。
パラ2002年9月号近藤真一(95手詰)
2061kondou0手
その昔、申棋会の東西交流で「メガロポリス」を題材に近藤真一、山本昭一、柳田会長が(他にも誰かいたと思うが)、持駒変換サイクルでの銀合について議論していたような記憶が。ギガロポリスという言葉だけは覚えている。
第26回詰将棋全国大会アルバム、柳田会長の看寿賞作解説をお読みください)
あの頃の近藤さんはドラえもんによく似ていた。しかし、このブログを読むと・・・。
よくやったと山本昭一に褒められていることだろう。
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