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第11回詰将棋解答選手権初級戦&一般戦

◆初級戦、武島宏明
最近話題の中山美穂流に言うと「派手!!!」
これが解ければ初級とは言えないのでは。
20140412初級60手
角を打つとなると中合の処理が難しそうに思えるが、こうもスッキリ出来るとは。

限定移動ならば中合の心配はない。
パラ1988年12月号有吉澄男(7手詰)
2415ariyoshi0手
3手目35飛右の余詰あり。

近代将棋1990年7月号北天幻想(=片山倫生、3手詰)
1589hokuten0手
この詰上りはこの作者ならばあるはずと思ったが案の定だった。


◆一般戦、柴田三津雄
収束7手が見当ついたので、意外とスンナリ解けた。
20140412一般60手

角の動きをメインにするか、より簡潔な初形にまとめるかの違いだろうが、
将棋ジャ-ナル1984年10月号山村浩太郎(13手詰)
0590yamamura0手
最近は息子に代作を頼んでいるとか…(勿論、宴席での冗談でしょう。為念)

将棋ジャ-ナル1989年10月号明石六郎(11手詰)
1471akashi0手

パラ2011年12月号山村政(15手詰)
201112表紙0手



こんな作品を見つけた

◆第11回詰将棋解答選手権チャンピオン戦、武島宏明
そのうち「名無し名人の題名のないブログ」で詳解されるだろうが「成程」という作。
源流は図巧17番27番あたり。
20140330champ060手

関連で次の作を見つけた。
普通に22銀成、13玉、14歩、同玉、29玉とすると17桂打とされて逆王手がほどけない。
後半が長いのが不満なのか、いずれの作品集にも収録されていないようだ。
初出と作者名はコメント欄に。
2414kashikawa0手

詰将棋パラダイス2014年3月号(その3)

◆デパート、生平大悟
取歩駒の誘致。シンプルさに好感。
201403デパ10手

合駒で発生させた飛車を動かす山田修司の塚田賞作(「夢の華」38番)がすぐ浮かぶが、
ここでは生平作と同じく初めから盤上にある飛車を動かすパラ1983年8月号小沢正夫(19手詰)を紹介。
2960ozawa0手


◆デパート、深和敬斗
歩→香→銀の持駒変換。
201403デパ30手

同じような仕掛けで歩→香→桂の作品があるので紹介。
パラ1988年6月号添川公司(71手詰)
1933soekawa0手

◆デパート、植田尚宏
最初から最後まで上手い。
201403デパ40手

但し、これは同じ作者の近代将棋2001年12月号(17手詰)の別バージョン。
0461ueda0手

詰将棋パラダイス2014年3月号(その2)

◆大学院、吉田京平
往路と復路でルートが異なる所謂回転型の連取り馬鋸。
201403院60手

大塚播州「漫陀楽」で確認できるのは次の5局。
①パラ1976年4月号変幻自斎「回転木馬」365手
②近代将棋1984年7月号駒場和男「成吉思汗」289手(ゆめまぼろし百番51番271手)
③パラ1987年11月号風の精「汗血馬」239手
④詰棋めいと1987年11月号変幻自斉「新駿馬伝説」301手
⑤詰棋めいと1993年10月号志駒屋十政「ミーデル」181手

なお、大塚さんは成吉思汗は回転型でないとしているが、
護堂浩之の「新・馬子唄集」では回転型として紹介されているのでリストアップした。

吉田作、馬が戻る意味付けとしては新駿馬伝説に似ているが、不完全作(32で清算する早詰)で詰将棋一番星には図面がないので載せておく。
1245hengen0手

蛇足ながら回転木馬は当初発表図及び三百人一局集掲載図は共に不完全。
その後変遷があるようだが、詰棋めいと第13号新・馬子唄集で紹介されている「蘊奥上巻」収録図が最終図のようで、これは簡単な余詰はなさそうだ。
これも一番星には図面が紹介されていないので載せておく。
2011hengen0手


◆彩棋会作品展、中矢勝善
201403彩棋20手

7手目からは幾つか作例があるが、同じ収束にならない点が面白いので紹介。
将棋世界1980年3月号二上達也(23手詰、「二上詰将棋金剛篇」74番)
4791hutagami0手

近代将棋2006年2月号植田尚宏(23手詰)
1506ueda0手

パラ2008年8月号宮浦忍(17手詰)
3091miyaura0手


◆彩棋会作品展、北村憲一
201403彩棋40手

13手目からの打替え~角(馬)引きの展開は数例あるが上手いと思ったのは次の2作。
パラ1987年3月号山田康平(29手詰、「流星雨」26番)
0900yamada0手
「会心の出来」と作品集にコメントがある。
発表時の解説を自分が書いたような気が段々してきたが、もしそうならちゃんと褒めて書いたか不安。

近代将棋 2003年6月号松重郁雄(21手詰)
0813matsushige0手
北村作はこねくり回しているとこの作の収束に行き着きそうに思うのだが、知っていて避けたのか?

詰将棋パラダイス2014年3月号(その1)

類作が多いのでは決してなく、参考までに紹介する作が多いので3回に分けます。

◆小学校、鈴川優希
201403小140手

初手が紐付きだがパラ2009年12月号新開克行(7手詰)がある。
自陣成駒を避けると、こんな展開だろう。
4662shinkai0手


◆中学校、太刀岡甫
発展途上の感。
201403中110手

類作ではないが、この筋は次の作が決定版なので紹介。
将棋ジャ-ナル1989年12月号岡本眞一郎(19手詰、「競馬式」普通作9番、ジャーナル賞)
1501okamoto0手

実は競馬式、作者のサインをもらっただけで満足し中身をよく見ていなかったのだが、高校担当時の私の解説が5作載っているのに驚いた。1年しか担当しなかったので2か月に1回は選題した勘定になる。
帯に紹介されている菱形市松はデパート発表作だが、この解説も私だった。(すっかり忘れていた)


◆高等学校、千葉豊
詰めにくいが期待は裏切らない。
201403高120手

収束が同じというだけで類作ではないが、「恋唄」以外には収録されていないようなので紹介。
将棋マガジン1981年11月号若島正(9手詰、恋唄61番、マガジン大賞)
0690wakashima0手

将棋世界2014年4月号

◆詰将棋サロン、三並弘明
201404将世40手

すでにツイートしたとおり、中田章道作と同一(中日スポーツ@詰棋通信(1985.08))