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詰将棋パラダイス2014年1月号参考図

言及されているが図面が省略されている作

◆名局ライブラリー
パラ1973年9月号佐々木聡(半期賞)
2981sasaki0手
掲載するつもりが村山隆治氏の訃報が入ったため省略されたのかもしれない。

◆幼稚園結果稿
パラ2012年9月号西亀健太は最近作なので省略するが、坂東作と比較すると面白い。

◆高等学校結果稿
パラ1996年8月号楓香住(半期賞)
0646kaede0手

パラ2011年5月号中筋俊裕
201105中220手
もしかしたら、81puzzlerに掲載するつもりだったかもしれない。

◆大学院結果稿
全駒四金詰の過去作はパラ2012年9月号デパート結果稿によると
近代将棋1985年4月号飯田岳一「錬金術」(不完全作)
近代将棋1986年1月号墨江酔人「純金詰」(塚田賞)
パラ2012年6月号遠山四郎
の3作
T-Baseでは殆どの飯田作品がデータがありませんと表示され鑑賞できないのだが、これは作者が拒否したためだろうか?
実はデータ自体は存在していることが分かったので飯田作を紹介。
4499iida0手
5手目は非限定で許してもらえるかもしれないが、7手目94銀及び9手目84銀の余詰がある。

◆詰四会作品展結果稿
これは参考図ではなく、パラ2013年10月号補遺。
平井康雄のミニ煙、途中図。
201310詰四46手

作者のブログ(リンクさせていただきました)を見ると柳田明「稲村ケ崎」(パラ1979.01 看寿賞)の本歌取りとある。
「稲村ケ崎」の途中図
3580yanagida100手

こちらは材木座海岸から見た霞んでいる稲村ケ崎。
BNCZ1HCCQAA-tmw.jpg


それはともかく、パラ2005年9月号糟谷祐介「イデア」がより近い。途中図。
5578kasuya84手

ついでに浦野真彦の握り詰に次の作があるらしい。
詰め将棋でもやる?第七集(将棋・チェス@2ch掲示板)2012年10月25日掲載
20121025浦野0手

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将棋世界2014年1月号

◆懸賞詰将棋、谷川浩司
いかにも先行作がありそうだが、ない。
201401谷川0手

収束は近代将棋1988年7月号相馬康幸(35手詰)と重なるのだが。
0959souma0手


◆詰将棋サロン、佐藤勝三
トップバッターだが意外と悩む。
201401将世10手

これはパラ1979年07月号長谷川哲久(7手詰)に頭2手を足した手順。
駒数を増やしてまで初手を入れるかは微妙。
3938hasegawa0手

なお、不完全作だがこの狙いはそれ以前にある。
パラ1957年10月号小林昭政(7手詰)
3698kobayashi0手
初手22金、32金、22銀のいずれでも余詰む。

ついでに両氏の作品を紹介。
詰将棋パラダイス1958年2月号小林昭政(13手詰)
4009kobayashi0手
配置は重いが手順は鋭い。

詰将棋パラダイス1975年4月号長谷川哲久(9手詰)
4648hasegawa0手
古今短編名作選収録作だが、詰棋校ではなくスピード詰将棋(タイムトライアルみたいなもの?)での発表。


◆詰将棋サロン、濱田誠巳
打った角が邪魔になる。
201401将世20手

これもパラ1958年2月号岡田敏(9手詰)に頭2手を足しただけだが、存在価値はありそう。
4002okada0手
岡田さんが改良してどこかで発表していなければの話だが。


◆詰将棋サロン、本田勇
今ではありふれた打診中合。
201401将世40手

不成3回が工夫なのだろうが、すでにある。
パラ1983年7月号高橋恭嗣(17手詰)
2874takahashi0手

よりシンプルにならばパラ2007年12月号稲葉元孝(11手詰)
2382inaba0手


◆詰将棋サロン、桑原辰雄
入選レベルに達していないと思うが。
201401将世60手

ということを言いたくて無理やり似たような作を引っ張り出してくる。
同じ出だしでも作者が違うとまとめ方が異なる例として見てください。

枻将棋讃歌1980年9月号岡田敏(11手詰)
0025okada0手 続きを読む

詰将棋パラダイス2013年12月号(その2)

◆短編コンクール、海老原辰夫
手順前後に注意。
201312短420手

手順前後させた作が同じ作者にあった。パラ2003年12月号(9手詰)
3446ebihara0手


◆短編コンクール、稲葉元孝
成程の限定打。
201312短460手

但し、これは同じ作者の将棋ジャ-ナル1990年9月号(7手詰)に頭2手を足したもの。
1578inaba0手

その後、次の作も発表している。
パラ2001年11月号(15手詰)
0945inaba0手


◆短編コンクール、青木裕一
センスは感じるが、銀打ちがやや重いか。
201312短500手

その部分を歩の突出に変えてしまうのは流石というほかない。
スマホ詰将棋パラダイスNo.1920(2012.11.22)kazemidori(7手詰)
スマホ詰パラ19200手


◆同人室、北川明
逃げ道が2方向の無仕掛け。
201312同人70手

5手目からはパラ1984年5月号相馬康幸(25手詰、Collection No.20)の7手目に合流する。
3822souma0手


◆臨時中学校、田中孝海
龍の翻弄。
201312臨中40手

出だしの龍の位置は異なるがパラ2004年5月号長壁敏雄(11手詰)がある。
3960osakabe0手


◆やさしい大学院、曽我正純
収束に馬鋸。途中図を掲載。
201312やさ院378手

これは詰棋めいと1987年5月号添川公司「標的」(129手詰)の馬鋸を延長したもの。これも途中図を掲載。
(余詰作と詰将棋一番星には書いてあるが、どこなんだろう?)
1070soekawa96手

なお、「標的」の作図動機となったのは詰棋めいと1985年2月号吉松智明(31手詰)と作者の言葉にある。
0304yoshimatsu0手

詰将棋パラダイス2013年12月号(その1)

明けましておめでとうございます。
3日連続で更新の予定です。

◆表紙、池田俊哉
収束緩む。
201312表紙0手

自分なら1筋にもう一枚香を置くかなと思ったが、実際に置いた作があった。
近代将棋1977年7月号阿部健治
1894abe0手

24に利く駒を桂にする方法もあるようだ。
森敏宏作編・初段の「実戦」詰将棋150題(2007.1.20発行)146番(15手詰)
初段の実戦詰将棋1460手

他にパラ1982年3月号今一代(35手詰)、パラ2010年12月号八嶋啓孝(13手詰)がある。


◆ヤング・デ・詰将棋、佐藤勝三
入門編。
201312ヤン10手

将棋世界1998年2月号溝口博(17手詰)の7手目からと同じ。
4247mizoguchi0手


◆短編コンクール、平松準一
これも入門編。
201312短120手

この手順を収束に用いる作は多いので一作だけ紹介。
近代将棋1962年10月号植田尚宏(15手詰)
2635ueda0手


◆短編コンクール、奥田典正
少々あっけない。
201312短380手

角の位置は異なるが手順はパラ2001年12月号野村量(9手詰)と同じ。
1148nomura0手


◆短編コンクール、岡田隆司
201312短390手

これは同じ作者によるパラ2012年8月号(15手詰)の姉妹作。
201208高80手

上図の雰囲気はパラ1988年2月号山腰雅人(11手詰)に似ている。
(初手25桂及び3手目22銀の余詰あり)
1636yamakoshi0手


◆短編コンクール、岡島民雄
201312短400手

類作という程ではないのだが、便乗して最近とあるブログで紹介されツイッターでも話題になっていたパラ1980年6月号鈴木信幸(9手詰)をこのブログでも紹介しようと思ったのだが、調べてみると初手63飛で余詰んでいた。
4736suzuki0手