今回は類作指摘ではありません。
別の作の調べ物で昼間勉の7手詰を久しぶりに見たので、その話。
なお、雑誌類はすべて処分してしまい記憶で書いているので間違っていたらごめんなさい。
また、風みどり先生が昔ブログに書いていたようですが、知らない人もいるかもと敢えて書いています。
近代将棋1971年7月号及び8月号に「私の快心作」という特集があった。
当時一流と目される作家30人が会心作を自選解説するという企画。
一番若い作家が若島正、次が昼間勉だったと思う。
昼間さんは自選作について、看寿賞に一度決まったが余詰のため取り消しとなったと書いていた。
掲載した修正図も残念ながら不完全。しかし、それでも名作に変わりはないだろう。
近代将棋1968年8月号昼間勉作(初手42飛以下余詰)

近代将棋1971年7月号の修正図は25歩、54馬の配置だが、やはり初手42飛以下余詰。
ちなみに「四百人一局集」では昼間さん自ら自作を解説しているが、
「三百人一局集」当時は消息不明のため若島さんが解説をしている。
掲載作は塚田賞長編賞作だが、解説ではこの7手詰のことしか言っていない。
なお、ヒトケタの短編で看寿賞を受賞するのは1981年発表の小泉潔作7手詰が初となる。